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熊本地震に行ってまいりました。
熊本県の益城町総合体育館避難所で物資提供と炊き出しをしてきました。

4月18日(月)大型バスに積み込めるだけの食材等を積んで,アジア子どもの夢,東北AID,富山ダルクの面々など12名で,1,500人位が避難しているという益城町の総合体育館に向け15:00に出発しました。
今回は,熊本県出身でお姉さんの家族が益城町に住んでおられ,いち早く避難所に入ってその状況を確認された富山YMCA総主事の松田誠一さんの依頼を受け,急きょ出発したものです。
総合体育館の施設は熊本YMCAが指定管理者として管理運営している施設で,YMCAが自衛隊と一緒に物資などを取り仕切っているそうです。
城南観光のバスはかなり順調なペースで進んだのですが,なにせ熊本は遠い。総合体育館手前の産交バスの営業所前に着いたのが4月19日朝7時過ぎ。朝食用に豚汁の炊き出しをする予定でしたが,間に合わないので昼食用に切り替えてもらいました。バナナ,トマト,お菓子などはYMCAの方に託し,我々はYMCAの方や中高校生ボランティアと一緒に一生懸命に豚汁やぜんざいを作りました。作ったものは,避難所で動きづらい高齢者やグラウンドで車の中で避難している方には学生・生徒が運んで渡し,引き渡し場所に来ることができる人には並んでもらいました。
昼食用に,豚汁は一度に300杯以上作れる大きな鍋に3回作り,切り餅の入ったぜんざいも1,000杯近く作り,いずれもすべてなくなりました。また夕食用に,豚汁とシメジやシイタケがたっぷり入ったキノコ汁を鍋1杯ずつ作り,200人前のうどんとともに渡してきました。(この日の夕食は,一人に付きインスタントラーメン1個の予定という話を聞いていましたので。)
避難所は,スタッフ不足のため,提供された物資も整理されていない状況(欲しいものがあれば申し出るという対応)で,数量管理などは出来ていない様子です。
車の中で生活するために駐車場に置かれている車の台数も大量というだけで,パッと見にその数もわかりません。
避難所の中で生活されている方々は,諦めなのか,意外と明るい方が多く,その点はホッとしました。
そんなこんなで,バタバタしているうちに時間が経過し,16時頃に避難所を出て,松田さんの案内で被害の最も多かった地区を車で視察しました。全壊した建物や3階建ての1階部分や2階部分がぺしゃんこになった家並みは半端な数ではありません。専門家によって倒壊の危険度が高いと判断され,「危険」という赤紙があちこちに貼られています。(中に入ることのできない建物です。)車の中では,「わっ」という声が自然に出たり,倒壊建物が続く景色には息を潜めたりと,生で見た状況は想像以上のものでした。
余震が続き,まだ先の見えない状況ですが,先ずは,募金を呼び掛ける一方で,YMCAの松田さんらをとおして現地で求められているものなどを確認し,有効な活用を考えていきたいと思います。
結局,4月19日の17時過ぎに益城町を出て,岩瀬スポーツ公園に着いたのは20日の朝の9時前という,ゼロ泊三日の旅でした。
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by kodomonoyume | 2016-04-22 22:58 | 現地レポート
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